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2026/02/17

コラム

フェムベースで生まれた、薬膳×インテリアという共創

フェムベースで生まれた、薬膳×インテリアという共創

~コワーキング・マドレーヌお茶会・目黒区商工会を通じて生まれた、世界初のコラボストーリー~

「一人で頑張る」ことが当たり前になりがちな起業・フリーランスの働き方。
でも実は、“誰かとつながる”だけで、事業はぐっと前に進むことがあります。

今回お話を伺ったのは、薬膳アテンダント/全日本さば連合会広報担当として著書や企業・自治体案件を手がける池田陽子さんと、心理学に基づき、理想のライフスタイルや仕事の成果を生み出す空間デザインを行うインテリアコーディネーターの島村知子さん。

あまり交わることのなさそうな二つの分野で活躍するお二人が、あることをきっかけにつながり、次の展開へと進んでいます。
その舞台となったのが、創業支援施設「フェムベース池上」でした。

来たる2月28日(土)にはフェムベース池上で「薬膳×インテリア」のコラボイベント第2弾も開催予定です。

 

それぞれの道で積み上げてきた、専門性と原点

――まずは、お二人それぞれの活動から伺います。まずは島村さん、自己紹介をお願いします。

島村知子(以下、島村):ちょうど10年前に起業しました。もともとはハウスメーカーでインテリアコーディネーターをしていたんですが、土日祝の出勤や残業が当たり前の世界で…。共働きで、私は土日出勤。娘が保育園に通う間はなんとかなっても、小学校に上がるとすれ違うようになる。「家庭の幸せを作る仕事をしているのに、私はボロボロになりそうだな」と感じて次女の出産を機に独立しました。

 

――もともと独立したかったわけではなかったのですね。

島村:はい。でも、仕事を辞めて少し経った時、友人に「マンションを買うから家具の相談に乗ってほしい」って言われて。最初は“代わりにランチ奢るね”みたいな感じだったんですが、だんだんと、知り合いの知り合いへと広がっていって。

そうなるとランチを奢るというわけにもいかず「ちゃんと請求してください」と言っていただけるようになり、そんなふうにして仕事になっていきました。

さらに、児童館に訪れた時、「ママたちのお仕事は何ですか?」というアンケートにインテリアコーディネーターと書いたら、「ママたち向けの講座をやってもらえませんか?」とお声がけいただきました。そこから大田区の教育事業の一環として、毎年講座を担当させていただいています。

――ママさん向けのインテリアの講座とは、具体的にどのようなものでしょうか。

島村: 子どもが自分で着替えられるように収納を“手が届く位置”にするなど、親が全部やるのではなくて、お子さんが自分で「できる」環境づくりをお伝えする内容です。

インテリアって日本だと「きれいな部屋」みたいなイメージが強いんですけど、私は、環境デザイン=自己表現や自立を育てる土台だと考えています。

整理整頓や自己表現、家族とのコミュニケーションを学ぶ場所として、自宅を「一番身近な練習場所」にしてあげることが重要だと思っています。

こうした考え方や事例は、公式サイト(https://www.interior-vida.com )でも発信しています。

――環境設計によって、行動の変化につながるという視点ですね。

島村:そうですね。親が子どもにできることって、環境を与えることと関わりをつくること、その2つしかないと考えています。

また、実は家庭だけでなく仕事の現場にも同じことが言えると思っています。

働く人が自分で考え、動けるかどうかは、個人の能力だけではなく「どんな環境に置かれているか」に大きく左右されます。集中できる動線があるか、コミュニケーションが生まれやすい配置になっているか、安心して意見を出せる空気があるか…など

オフィスや店舗といった“仕事をする環境”も、人や組織の成長を支える土台です。

そうした考えから、個人のお客様だけでなく、企業様や事業者様向けに「働きやすさ」や「顧客との関係を作る」視点を取り入れた空間づくりの支援も行っています。

 

――続いて池田さん、活動について教えてください。

池田陽子(以下、池田):薬膳アテンダントという肩書きで、薬膳料理の研究家をしています。

著書は「ゆる薬膳」のシリーズを中心に12冊ほど。セミナーの開催や雑誌・webの記事執筆、レシピ監修、企業や自治体のプロモーション支援など、どちらかというとtoB寄りの仕事が多いです。

例えば自治体が野菜をPRしたいときに、栄養学とは違う“薬膳の視点”から魅力を伝えたり、飲食店さんやリラクゼーションサロンさんが薬膳を取り入れたいときに、販促に活かせる形で支援したりしています。

もう一つの活動の軸は、「全日本さば連合会(以下 全さば連)」の広報担当としての活動です。

全さば連は、鯖が好きな人たちが集まった団体で、イベントや情報発信を通じて鯖の魅力や文化を伝える活動を行っています。(全さば連の公式サイト:http://all38.com/

私は広報を担当しており、鯖好きを集めて行う「鯖ナイト」などイベントの企画運営やメディア対応を担っています。

ご紹介した私の活動や講座情報は、自身の公式サイト(www.yuruyakuzen.com)や
Instagram(https://www.instagram.com/ankimoyuru/)で発信しています。

 

――もともとは出版社で編集者をされていたそうですね。

池田:はい、編集者を20年ほど。紙媒体がどんどん厳しくなる流れもあり、「いつかフリーになるかもしれない」と思い、資格を取って準備していました。
健康は皆さん関心があるし、私は料理が好き。国際中医薬膳師の資格を取って、ブログを書いたり、友達に教えたりしていたところ、たまたま本の企画が決まりました。

でも本当はずっと会社員でいたかったんです(笑)。渋々独立した、という感覚に近いかもしれません。

 

一人でやるからこそ、「場」が必要になる

対談の中で、お二人が共通して語ったのは「基本は一人で回している」という現実でした。

島村:私は完全に個人で、経理も全て自分でやっています。外部にお願いするのは、自身がプロデュースしている手帳の校正など、1人では限界がある部分だけですね。基本は一人で完結できる状態にしています。

池田:私は数字が本当に苦手で…。確定申告だけお願いしたこともありますが、基本は自分で事務作業もスケジュール管理も全部やっています。

――お二人とも「一人でできる」強さがありながら、だからこそ“詰まりやすい”部分もある。そのとき、効いてくるのがフェムベースが提供する“場”でした。

 

コラボが生まれた出会いは「マドレーヌお茶会」

――お二人が知り合ったきっかけは?

島村:フェムベースが月一で開催している「マドレーヌお茶会」で初めてお会いしました。

――そこからコラボに至るまでのきっかけや経緯を教えてください。

島村:目黒区の商工まつりに、フェムベースとしてブースを出展することになりました。

開催の数週間前に配られた割り振り表を見ると、池田さんと同じブースだったのです。

そこで池田さんに「お隣ですね、よろしくお願いします」って連絡したことがきっかけです。

その後のやりとりで「せっかくなら別々にやるより、一緒にやった方が面白いよね」という話になり、「じゃあ何をやろう?」と、コラボの企画が始まりました。

実は池田さんとは、マドレーヌお茶会で一度お会いした後も、その後のマドレーヌお茶会やコワーキングエリアでお会いしてたんです。

1回会っただけだと、なかなかコラボにはならなかったと思いますが、何度か顔を合わせて「人柄を知っている」状態になっていたので、すぐに連絡を取ることができました

池田:お祭りだから、がっつり講座というより、立ち寄ってもらえる軽さが大事。ワンコインで体質チェックをして、詳しい内容は持ち帰れる。そういう形がいいね、と。

島村:テーマは“温活”にしました。池田さんが温活のコンテンツをたくさん持っていて、冬の時期にも合うし、気軽に立ち寄ってもらえるかなと。薬膳で4タイプに体質鑑定をし、各タイプに合わせて「おすすめ食材」と「インテリアの工夫」をセットで提案する温活カルテを作りました。

さらに、体育館のブースは味気ないので、ファブリックやクッションを持ち込んで温かさが伝わる空間づくりをしました。そこはインテリアコーディネーターなのでこだわりたくて。

 

「薬膳だけ」「インテリアだけ」より、お客さんにとっても始めやすい

お二人の専門性を掛け合わせることで“分かりやすい入口”ができたようですね。

池田:薬膳だけ、インテリアだけ、だと深く学べる反面、とっつきにくさがあります。でも“温活”というテーマから入って、実は薬膳とインテリアなんだ、と分かると、お客さんにとっても始めやすいと思いますね。

島村:双方の顧客層が似ている点も大きいと思います。もし薬膳が筋トレ大好きな男性向けだったら、私が提供するインテリアと掛け合わせるのは難しかったかもしれません。でも「豊かな暮らし」や「幸せ」を求める女性という点で、お客様像が重なっていたので、自然にコラボできたのだと思います。

 

一人で抱えないために必要なのは「通えるコミュニティ」

――最後に、個人で活動していて不安を抱える方や、起業したばかりの方へメッセージをお願いします。

島村:「ひとりにならない」方がいいと思っています。もちろん仕事自体は「ひとり」でやるのですが、定期的に顔を出せるコミュニティがいくつかあると、精神面でも、実務面でも全然違います。

交流会で名刺を100枚もらって終わり、では、その後が生まれにくいですよね。定期的に顔を合わせて、人柄を知り、雑談ができる関係ができると、結果的に一番強いんじゃないかな。

池田:個人事業主の悩みって、個人事業主同士じゃないと理解し合えないことが多いんですよね。だから私は、なるべく自営業者が集まる場所に顔を出して、つながりを持つようにしています。

オンラインも便利だけど、リアルで一度会っておくと話が早い。

島村: オンラインは雑談が生まれにくいですが、リアルは雑談を通じてぐっと距離が縮まりますよね。だから、近くにある、通えるコミュニティは良いと思います。

 

2月28日開催 コラボイベントの見どころ

お二人のコラボは、商工まつりのブース出店で終わりません。

来たる2月28日にはフェムベース池上で、「薬膳×インテリア」温活イベントの開催が決定しています。

島村:経営者って体が資本だと思うので、免疫力を上げたい、体力をつけたい、仕事の土台を整えたい方に来てほしいです。

食事をちょっと変える、家の環境をちょっと変える。最初に仕組みを少し変えるだけで、体が内側から温かくなる。そんな“日常に取り入れやすい知識”を持ち帰ってもらえる内容です。

当日は3部構成で、
第1部:薬膳で温活(池田さんが薬膳・食養生による温活方法をご紹介)
第2部:インテリアで温活(島村さんが住まいから手軽に身体を温める方法をご紹介)
第3部:個別診断(体質鑑定→おすすめ食材&インテリアの提案 ※カルテ付き)
さらに薬膳茶や軽食もついており、すぐに実践的でき、楽しめる内容になっています。

詳細を知りたい方、お申し込みしたい方は下記URLより専用ページをご確認ください。
https://ameblo.jp/interior-vida/entry-12954416494.html

 

フェムベース池上は4つの「場」から可能性を育てる

フェムベース池上は、知識創造とコミュニケーション活性化を促進する4つの場を提供しています。

仕事の「場」 コワーキングスペース

自宅以外で集中して仕事をしたいという方にぴったりの24時間利用可能なコワーキングスペースがあります。会議や商談で使える個室もあり、ただ作業する場所ではなく、“関係性が育つ仕掛け”があるのが特徴です。

交流の「場」 マドレーヌお茶会

今回のコラボのきっかけになった「マドレーヌお茶会」は、毎月フェムベース池上が開催している交流イベントです。ご自身の事業を発展させるための仲間や情報を求めている方はもちろん、起業や副業にこれからチャレンジしたい人、気軽にキャリアについて相談できる相手が欲しい人など、どなたでもご参加いただけます。

チャレンジの「場」 ピッチコンテスト

起業・創業支援の一環として、自身のアイデアや企画を具体化し、事業化へ進めるための「次の一手」を後押しするピッチイベントの場を提供しています。

直近は2月27日(金)にKawasaki-NEDO Innovation Center(K-NIC)にて開催を予定しており、フェムベース会員から3組が参加予定です。(関連ページ:https://www.k-nic.jp/event_detail/10880/

ビジネス拡大の「場」 地域行政との連携イベント・サービス

フェムベースは目黒区や大田区、信用金庫などと連携し、ビジネス拡大のための情報とコネクションも提供しています。

今回のコラボ第一弾の場となった「目黒区商工まつり」では、自社の商品・サービス拡大のためのブース出展が可能です。

その他にも、スタートアップ企業や中小企業のいいものを探し販路開拓をしてくれる会社「西武トレーディングTOKYO(西武信用金庫の関連会社)」との連携を通じて新宿駅前にブース出展し、販路拡大を後押しします。

フェムベース池上では、このような包括的なサービスを通じて、起業・創業を支援します。

「一人で抱え込む起業」から抜け出し「相談できる仲間がほしい」方、「コラボで可能性を広げたい」方、まずは、月1回のマドレーヌお茶会からでも、お気軽にご参加ください。

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